腹話術伝道の学び

No.10「台本作り」

「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たた きなさい。そうすれば開かれます。」

マタイ7:7

腹話術初心者コースの学びを終えて、いざ一人で前進しようとするとき、多くの方々が頭を悩 ます問題は、「台本書きが難しい」ということです。確かに割合楽に台本のアイデアが浮かぶ人 とそうでない人はおられるようです。そこで、先ごろ私は「演劇のように、脚本家がいて役者が いるように、腹話術の台本作家がいても良いのではないか」と考えたりもしましたが、その後再 考した結果、「やはり、台本は本人が挑戦するに限る」という結論に至りました。なぜなら、牧 師が他人の書いた説教でメッセージを語ることはできないように、腹話術も、私が他人の書いた 台本を、そのままそっくり演じられるかというと、やはりパペットのキャラクターとスピリット が違うわけですから、できないことだと思います。さらに、神の子どもとして、腹話術を神様か らの賜物と考えた時、神様は私たちを台本書きを通しても訓練していてくださるのだと思えてな りません。ですから、ありのままの自分を差し出しながら、主に祈り求めていくとき、主はみこ とばの約束通りに、ふさわしい台本を与えてくださることと信じます。そこで今日は、台本作り のポイントをお分かちしましょう。

出番を探す

台本が書けない最大の理由は“演じる場がない”ということではありませんか。人間は目標がな くては動けません。門は叩くべし。あるいは、自分で「させてください」と申し出るか、そっと パペットを持っていってサプライズで演じることもできます。まずは大きな集会での奉仕を考え ず、数人の交わりの場で、5分でもやってみることが重要です。そこで思いがけない反応を得る と、次に挑戦する気にもなりますし、励ましてくださる人も与えられるでしょう。

台本のテーマを探す

みなさんは、「もし腹話術ができるようになったら、こんな人たちにこんなことを伝えたい な」と思って学んだのではないでしょうか?その動機を大切にしてください。教会学校の子ども たちに聖書の話をしたいなら、そのように焦点を合わせて、一番好きなみことば、語りやすい箇 所に取り組んでください。まずは、うまくまとまらなくても、書いてみることです。  聖書ではなく、童話であったり、物語であったり、何かの本を参考にする場合には、なるべく 原作にあたって学んでみましょう。新しい発見ができ、新鮮な感動や驚きをもって台本が書ける ことでしょう。

原稿を書く

台本は、原則的に、紙に書き出すのが一番です。中には頭の中でその場で構成するタイプの人 もいますが、普通は、とにかく書き出して、添削を繰り返すことが必要です。腹話術は、パペッ トとの会話ですが、それはかなり独特の掛け合いです。演劇のように、人間同士が体当たりしな がら、長々としゃべる台詞とは大違いです。漫才とも違います。ですから、言わば「選ばれた最 短のことば」を見出すまで、取捨選択することが大切なのです。

実演する

一つの台本が完成するまでには(自分のものとして身につくまで)、少なくとも実演10回位 が必要だと考えてください。まずは、「腹話術クラブ」の同志の皆さんに見ていただいて、率直 な感想を聞き、練り直し、そして家族や友人の前でやってみます。それから教会やサークルなど の小さな集いの中で実演してみてください。同じ台本をやればやるほど、台詞が定まってきます し、それをどのような呼吸で語ればよいかも身体でわかってきます。

台本作りの恵み

台本を書くためには、祈らなくてはなりません。そして、実際に書いてみること、恥をかきな がら演じること、そのプロセスにあって、私たちの信仰も人格も鍛えられるのです。自分に与え られた意外なユーモアのセンスを発見したり、出来ないと思っていたことが出来るようになった り、たくさんの恵みがあります。ですから、いつもぎりぎりに書いて、あわてて覚えて、一度演 じたら終わりにしてしまうようなことは避け、神様に期待しながらじっくり取り組みたいもので す。

2012年3月9日

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