腹話術伝道の学び

No.21「メッセージ台本の作り方④」

「与えられた神の恵みによって、私は賢い建築家のように、土台を据えました。・・・ もし、だれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、草、わらなどで建てるなら、各人 の働きは明瞭になります。」

Ⅰコリント3:10~13

クリスチャン腹話術師の語るメッセージの土台は、すべてキリストです。それ以外にあってはなりません。なぜなら、神の子は人生のすべての営みを「キリストにあって」行っているからです。これを建築にたとえれば、土台はキリストですが、その上に、どのような素材で、どう建て上げていくかが問題となってきます。今日のみことばは、決して腹話術の話の構成について教えているわけではありませんが、同じ土台の上でも、人それぞれに選ぶ素材が違い、構成が違うということ。その結果、完成像も違ってくるという意味においては、適用が可能なのではないでしょうか。

今回は、私自身が書き、演じた台本を例にとりながら、いくつかの台本構成の型をご紹介したい と思います。(『腹話術聖書台本集』『めぐみのあしあと』を参照)

1. 対話形式

これは、術者と人形が、対話しながら、話を展開していく、最も多用される形式です。術者か人 形のどちらかが、話の主導権をもって、会話を進めていくことになります。この場合、あくまでも会話ですので、何か体験談的な内容には合いますが、物語性のある話の場合には、組み立て方に注意が必要です。よほどウィットに富んだ構成でないと、話が説明調になったり、リズムやクライマックスに欠けてしまったりして、退屈になる可能性があります。

私の台本集の中では、この対話だけに徹したものはほとんどありませんが、あえて選ぶなら『神様の決まり』のようなスタイルです。

2. 直接話法を含む形式

この形式は、対話をしているうちに、途中で直接話法を取り入れるもので、私自身は初心者の段階から、この形式を無意識に多用していました。やはり、登場人物がいる場合には、その台詞や心の動きなどは、その人物になりきって語ることが自然ですし、話も実感がこもってくるからです。ただ、この場合の注意点は、術者や人形が、誰の台詞を語っているのかが、観客に明確になっていることです。それは、必ずしも「○○はこう言いました~」と断る必要があるという意味ではありません。そうするとかえってぎこちなくなりますので、話の流れにそって自然に理解できれば良いことです。ただし、あまりにも、色々な人物の台詞を直接話法で語ると、話が複雑になって筋が分かりにくくなりますので、登場人物を絞っておくことが必要です。代表的な台本としては、『はだかの王様』『うちのねずみ』があげられます。

3. ドラマ形式

これは、私が『マグダラのマリヤ』で、初めて取り入れた形式で、術者も人形も、最初からある人物になりきって、いわば演劇のように台詞を語り、話を展開していくスタイルです。この形式ですと、話の展開はナレーションが入れられませんので、その人物の台詞だけで進めていくことになり、かなり心理描写が求められます。また、動きながらしゃべらないと表現できませんので、人形をどう持つかとか、スタンドの種類とか、色々工夫が必要になってきます。普通の腹話術ではあまり使われないスタイルですが、服装も含めて、その人になりきる形は、演じていても楽しいですし、観客の集中力も高くなると思います。

4. ミュージカル形式

    

私の台本の『世界ではじめのクリスマス』や『迷子の羊』は、歌をたくさん入れて歌いながら、話を展開していく構成になっています。(基本的に、腹話術に歌を使用することは、とても効果があります。話の始め、途中、最後など、色々ですが、その歌い方によって、効果もそれぞれです。)このミュージカル形式では、とかく説明調になりやすいメッセージを賛美に込めることもできますが、逆に、ただ歌でつないだだけで、何を言いたいのかまとまらなくなる、という可能性もありますので要注意です。ちなみに、楽器で生伴奏をつけると、非常に盛り上がりますが、練習は必須です。

2013年4月26日

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