腹話術伝道の学び

No.22「メッセージ台本の作り方⑤」

「主は、約束されたとおり、サラを顧みて、仰せられたとおりに主はサラにな さった。サラはみごもり、そして神がアブラハムに言われたその時期に、年老い たアブラハムに男の子を産んだ。」

創世記21:1、2

英語で“history”(歴史)という言葉がありますが、それはHis(神の)story(物語)という意味だと聞いた ことがあります。聖書の神様は、罪を犯した人間に対して、救いの計画をたて、まずアブラハム を選びました。そして一方的にアブラハムとの無条件契約を結ばれ(創世記12章、15章)、 その通りに彼に子孫を与えられました。そのイサクの子、ヤコブ(イスラエル)の子孫を通し て、神の御子イエス様が地上に来臨され、人類の救済計画は成就したのです。上の聖句の中に は、神様がアブラハムに対してどのように、その契約を果たされたかが、記されています。「約 束されたとおり」「仰せられたとおりに」「神が・・・言われたその時期に」。神は、まことに 契約の神、約束を守られるお方です。(しかも、途中のアブラハム、サラの不信仰をも赦しなが ら・・・)

今日は、このみことばを中心に、基本台本『イサクの誕生』がどのように作成されているか、そ のストーリー展開のポイントについて、学んでみましょう。

あいさつ

腹話術というのは、まず術者と人形が二人で登場するわけですし、観客がいるわけですから、特別な演出でない限り、短いあいさつで始まります。これは、ただ短いだけでなく、これから話に入るための枕となり、演じる側にとっては、緊張をほぐす雰囲気作りであり、観客に対して、期待感を持たせられるかどうか、大切な台詞になります。

1ラウンド

まずは、アブラハムという人物の登場です。「アブラハム」は、日本人にとっては外国人の名前ですから。はっきり聞き取れるようにつぶだてます。

2ラウンド

次に、アブラハムの奥さんの「サラ」の登場です。サラはとっても美人だったということで、人形と色々な想像を働かせる「間」を大切にします。

3ラウンド

みんなの想像を裏切って、この夫婦には、実は子供がなく、年をとってしまったことを語ります。「えっ、それじゃあ、この話はどうなるの?」という思いを掻き立てます。

4,5ラウンド

突然、話が展開して、天使が登場し、思いがけないことを予告します。その時、初めて、二人の年齢を明かし、観客をビックリさせます。そして、サラが心の中で笑ってしまったことに共感させます。人形が「ウフフフ」と笑う笑い方は、不信仰を表す工夫が必要です。

6,7ラウンド

ところが、サラに、予告どおりに男の子が生まれ、アブラハムは大喜びで神に言われていた通りに、イサクと名付けたということを、驚きをもって伝えます。ここでは、神は約束を果たされることと、アブラハムの従順さを意識します。

8,9ラウンド

8では、イサクの名前のへブル的意味を解説し、9のサラの笑いへとつなげます。ここでは、彼女が子供がいなくて笑われたこと、天使の予告が信じられなくて笑ってしまったこと、奇跡的にイサクが与えられて、感謝と賛美の笑いが止まらないことの、3種類の笑いをまとめています。

10ラウンド

この話のクライマックスです。術者も人形も観客も、心をひとつにして、神様をほめたたえるように思いっきり笑います。「神様は約束を必ず守ってくださるお方でーす」が、この話の中心的メッセージであり、真理の宣言です。

あいさつ

話が最高潮に盛り上がったら、そのあとは、簡単にあいさつをして、すっきりと終わります。以上のような場面展開を把握したうえで、話の抑揚、リズム、間を工夫して演じてください。

2013年5月24日

ページトップへ