腹話術伝道の学び

No.36「愛によるプレゼント」

「こどもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛 そうではありませんか。」

ヨハネの手紙第一3章18節

腹話術を始めて間もない人も、もう20年以上にもなる、という人も、これまでの腹話術活動に ついて、ちょっと考えてみてください。最初は、とにかく技術を身に着けるために「人前でやら せていただく」ことを考えて演じられる機会を求めていたことでしょう。そのうちに、少し慣れ てくると、「○○でやってくれませんか」とお声がかかるようになります。この段階でも、まだま だ自信がないので、「こんなものでよかったら」という思いで、精一杯練習して臨むでしょう。 そうこうしているうちに、だんだんと「これくらいならできる」という自信がついて、「今度 は、こういう集会の奉仕でやってみたい」と願い、積極的にアピールしたくなります。そして、 人によっては「これが私に与えられた賜物だし、これで伝道することが主からの使命だ」と自覚 するようになり、“ゴスペル腹話術師”や“腹話術伝道者”を名乗って、自分の属する教会だけでな く、対外的な奉仕活動をするようになることもあります。

何はともあれ、このように考えると、腹話術を「奉仕」ととらえて、取り組んでいることが多 いと思いませんか。そして、「奉仕」の時は、いささか、義務感や責任感がつきまとうのではな いでしょうか。でも、それでは、神様からの賜物としての腹話術の楽しさは限られたものになっ てしまうと思います。

人間は、何事でも、「心から、喜んで、すすんで」やる時が一番やる気も出るし、楽しいもの です。それは、どんな時かというと、「誰かを喜ばせたい、祝福したい」と心から願って、サプ ライズプレゼントのように、ささげる心で演じる場合です。つまり、動機は、責任感ではなく、 「愛」なのです。そういう場合には、自分の技術も気になりませんし、たったの5分でも十分だ し、演技をうまくみせたいというような気もつかいません。伝えたいことは、心の底から湧いて きますので、台本を書くことも苦にはなりません。準備に1か月かかろうとも、大変だとは思い ません。愛には人を動かす大きな力があるのです。

そのような動機でささげる腹話術には、どんなものがあるか、経験的にいくつか紹介しましょ う。

友人の結婚式披露宴の祝辞

こんな時の台本は、一生に一度の場で、しかも結婚する二人のために、特別に書き下ろすもので すから、二度と使えないものです。それでも、彼らを心から祝福したい、共に喜びたい、という 思いがあれば、内容が個人的であればあるほど、お二人も、また会場の列席者も、大いに喜んで くれることでしょう。知る人ぞ知るのマル秘情報であれば、笑いと拍手喝采間違いなしです。

病人のお見舞い、慰問

お見舞いしたい病人が、深刻な面会謝絶の場合であれば別ですが、もし、長い入院生活で時間を もてあましている人(子どもでも)などの場合には、腹話術の人形(パペット)をかかえて、一 人ひとりと会話して回ることは、とても喜ばれます。外科などでは、病室の全員を対象に、お話 を聞かせるということもできるでしょう。(もちろん、きちんと許可をとった上で)

友人の洗礼式のお祝い

もし、洗礼式の後、みんなでお祝いする時間があったら、その人のために、サプライズでパペッ トを登場させたら、大いに喜ばれるでしょう。

ホームパーティー

腹話術は、教会や公の施設だけで演じるものではありません。家庭集会、誕生会、その他、様々 なお祝いごとの席では、たとえ短い時間でも、大変喜ばれます。時には、故人の記念会の席で も、思い出話をパペットと一緒に語ることもできます。このような硬い印象の席では、かえって 雰囲気を和ませることができるのです。

このように、何か月も前から依頼されている集会奉仕や、教会の行事としての奉仕ではなく、い たって、プライベートで、“ひらめき”によって、「見せてあげたい!」と思う時は、その人に対 する心からの愛を表わす絶好のチャンスなのです。

2015年2月27日

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